My favorite thing「上村松園」
美術系を学んで来た人なら知っている人は多いと思うが、
女性として初めて文化勲章を受章した京都の下京区(四条御幸町付近)出身の日本画家である。
もっと知りたい上村松園―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 作者: 加藤類子
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: 単行本
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明治・大正・昭和を通して生涯、「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵」、「真・善・美の極致に達した本格的な美人画」(いずれも松園のことば)を念願として女性を描き続けた。(wikipediaより引用。)
ちなみに、子と孫も有名な日本画家ですね。(上村松篁、上村淳之)
たまたまふらふらと歩いていて作品集を見つけ、ぱらりと頁をめくり一目惚れした。
それまで日本画に特に興味があったわけでも無かったが、この方の作品にはとても惹きつけられたのである。
その要素としては上品さ、女性の表情の繊細さ…等色々あるが、特に画の「余白」に関して、素晴らしいと感じた。まさに「日本の美」や「日本のデザイン」といえるものであった。
(それが影響してなのかどうなのか、広告でも余白が美しいデザインが好きである。余白はとても大事。)
その美しさが感じられる「娘深雪」や「雪月花」などは本当に美しいので、是非機会あれば見てもらいたいな。(あと、異色の作品ではあるが女性の嫉妬を描いた棘々しい「焔」もおすすめ。)
が、ここまであれやこれや言っておいて、実は上村松園の実画というものは、まだ観たことが無い。( 上記の「焔」は上野の東京国立博物館に保存されているらしい。常設展示してくれたらなあ…と、思ったりしつつ。)
いずれどこかのタイミングで、観ることが出来たらええなあと思いつつ、今日も恋い焦がれる日々を過ごしている。